株の素朴な疑問を解決   ※当サイトには広告が含まれます

株って正直儲かるの?

取引

【寝ているだけでお金が増える?】NISAを輝かせてくれる優良企業

更新日:

 

株式や投資信託等の配当・譲渡益などが非課税になるのがNISAの魅力と、以前の記事でご紹介しましたが、その恩恵を受けるためには、株価上昇によるキャピタルゲイン、配当や優待から得られるインカムゲインと、目的別に分けて投資対象を選択していかなくてはなりません。

 

企業を分析する上で、成長性や収益性を見ることは大事なことですが、インカムゲインを主とした投資であれば、安全性をより重視した銘柄の選定が必要です。

今回の記事では、財務面を念頭に置いた企業の考察と、NISAに適している利回りの高い企業を厳選して紹介していきます。

※2021年1月15日時点

2914 JT

自己資本比率 46.4%
フリーCF    4169億円
有利子負債 1兆354億7000万円
利益剰余金 2兆7356億400万円
配当利回り 7.48%

NISA口座保有ランキングで毎年1.2を争うほど人気のある高配当の代表といえば、日本たばこ産業のJTです。社名に「タバコ」と入っているので、それだけしか扱っていないと思われがちですが、医薬品、食品、飲料といったものまで製造販売している、少し特殊な企業です。

潤沢な利益剰余金と、利回りの高さが人気を集めているわけですが、筆頭株主が財務大臣ということで、さらに安心感まで与えてくれます。

健康増進法による喫煙者の減少で減収減益傾向にあり、自己資本比率が40%中盤ということがネックですが、配当性向88.2%という高い数値であることから、減配のリスクを取ってでもNISAに入れておきたい企業の1つです。

 

1852 淺沼組

自己資本比率 44.8%
フリーCF    79億円
有利子負債 111億9200万円
利益剰余金 250億8500万円
配当利回り 6.02%

こちらも高配当株ランキング上位にランクインするほど、高い利回りが魅力な人気企業となっています。大阪市に拠点を置くゼネコンであり、官公庁に実績のある信頼できる会社です。

業種や事業の特性上、有利子負債が膨らんでしまうことがあるため、時期によって財務面で不安な面があるのが玉に瑕ですが、小型企業でありながら株主還元にウエイトを置いている企業方針は、素晴らしいの一言に尽きます。

自己資本比率がやや低いですが、過去5年をみても利益剰余金が毎年増え続けているため、安定性のある企業といってもいいでしょう。

 

8068 菱洋エレクトロ

自己資本比率 77.4%
フリーCF    6億9,700万円
有利子負債 32億2200万円
利益剰余金 332億8900万円
配当利回り 5.08%

半導体やシステム情報機器など、IoTに関連する商材を扱っている59年の歴史を誇る企業です。自己資本比率が70%台後半と高い上、配当を出しつつキャッシュリッチな企業体質は、長期保有に向いているといえます。

商社ということもあり、景気の良し悪しで株価の変動幅が大きくなりやすいセクターですが、5%という高い配当がありつつ、キャピタルゲインも狙えるところが魅力です。

ただし、21年度は特別配当によって嵩増しになっているので、利回りが高いと言っても注意が必要です。通常期であれば、1株あたり80円、利回り2.2%となってしまいます。こういった記念配当のようにその年だけ利回りが高くなる部分も考慮しなくてはなりません。

 

7088 フォーラムエンジニアリング

自己資本比率 58.1%
フリーCF    19億円9800万円
有利子負債 50億円
利益剰余金 119億6500万円
配当利回り 5.29%

2020年に上場したばかりのフォーラムエンジニアリングですが、設立は40年となる列記とした老舗企業です。労働者派遣事業を中心に、職業のあっせんや障害者福祉事業等の各種事業を展開しています。

コロナの影響で減益予想を出していますが、毎年一定の内部留保を確保し、資金に余裕を持たせながらの保守的な企業体質ですので、利益水準を切り下げるようなことにならなければ、配当を維持していける可能性が高いといるでしょう。

21年度の決算予想を弱気に出してきていますが、予想値よりも進捗が上振れているので、確実に達成できる現実的な数字を出したものと予想できます。また、上場して半年で自己株式の取得をしている姿勢は、積極的に株主に還元しようとする思いが表れています。

 

2674 ハードオフコーポレーション

自己資本比率 75.5%
フリーCF    2億9,400万円
有利子負債 13億円
利益剰余金 88億1,100万円
配当利回り 4.54%

劇団ひとりさんがCMに出演し、比較的知名度があるのがハードオフコーポレーション。中古品リユース販売を全国に展開しつつ、ECビジネスにも積極的に取り組んでいるため、収益性の向上に期待ができる企業です。

19・20年度の先行投資が嵩んだことで、翌年の減配につながってしまったことが不安材料ではありますが、それでも配当利回りが4%以上あり、自己資本比率が高いということからすると、財務体質が良いと判断できます。

コロナの影響で、営業時間の短縮や休業が利益を圧迫していましたが、直近のネット販売が1.6~2.0倍に増えていることで前年同月比を上回る月が多くなっており、今後のビジネス展開に期待が持てます。

 

まとめ

 

いかでしたか?

今回は、東証一部で高配当の中から安全性を重視したものを厳選してきましたが、新興市場や分析の視点を変えることで、これよりもっと良い企業に出会えるかもしれません。

 

財務面を分析することによって、配当金を継続して支払っていけるのか、企業の体力を知ることが重要なポイントとなってきます。今は良かったとしても、将来業績に陰りが出てきたり、利益剰余金が目減りしていくようなときには、減配の可能性を疑わなくてはなりません。

そういったリスクを少しでも抑えるためにも、四半期決算の内容を精査し、企業の身体検査を定期的に行うことが必要です。

 

また、ポートフォリオを組む際に資金配分を均等にしたり、ポートフォリオに同業種が混合しないように銘柄選択するなど、リスクの分散も考慮しながら、非課税枠を有効に活用していきましょう。

※この記事でピックアップした銘柄は売買を推奨するものではありません
※実際に投資をする際の売買判断はご自身でお願いします

松井証券

-取引

Copyright© 株って正直儲かるの? , 2025 All Rights Reserved Powered by STINGER.