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【税金¥0】NISAをもっとも有効に活用するコツ

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NISAは1年単位で金額の枠が決まっているため、上限を超えたものは通常の税制扱いとなってしまします。資産を多く持つ方ですとケースによっては恩恵が少なくなってしますが、サラリーマンや一般的な収入の方で長期保有をするつもりなら、この枠を使わない手はありません。

今回の記事では、このNISAで最大限の恩恵を受ける方法とそのための準備や銘柄の選択方法について解説していきたいと思います。頻繁に取引をしない人にとってはメリットが大きい内容となっていますので、最後までご覧ください。

そもそもNISAってなに?

株式・投資信託など金融商品に投資をした場合、売却して得た利益や受け取った配当に対して日本では約20%の税金がかかります。せっかくの利益が5分の1も徴収されてしまうのでは、これから投資をしようとする人たちにとって大きな障壁です。

そこで、もっと投資に積極的になってもらおうと考えだされた制度がNISAなのです。NISAは、「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定金額の範囲内で購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になり、税金が免除される制度となっています。

イギリスのISA(Individual Savings Account=個人貯蓄口座)をモデルにした日本版ISAとして、NISA(ニーサ・Nippon Individual Savings Account)という名前が付けられています。

NISA口座の活用

1年単位で1人年間120万円までという制限があるため、計画的に利用する必要があります。例えば、夫婦でNISA口座を開設すれば、倍の240万円までの枠に対して利益や配当が利益や配当が非課税にすることができます。

現在の制度では投資期間が2023年までのため、2人で120万円の枠を使った場合、最大960万円まで非課税にすることができます。通常、株式投資で得た利益には20.315%の税金が徴収されます。(所得税15.315% 住民税5%)

投資額が大きくなってくると、値上がり益や配当が増えると当然非課税メリットも大きくなります。例えば、240万円の運用で株価が30%の上昇をすると72万円の利益となり、課税口座なら20.315%で約14万6000円の税金がかかってしましますが、NISA口座なら課税は一切なし。上昇した分がまるまる利益となります。

減税の期間が5年間となっていますが、期間終了後、新たな非課税投資枠の移管ができるので、継続して保有することもできます。また、NISA口座を開設する金融機関は1年単位で変更が可能です。

ジュニアNISAを使ってさらに節税

通常のNISAは20歳以上しか利用できませんが、2016年から0~19歳までを対象にしたジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)が開始されました。ジュニアNISAなら子供の名義で年間80万円まで非課税投資が行なえるため、妻子持ちの家庭であればさらに恩恵を受けることができます

夫婦+未成年の子供が2人の家族構成であれば、非課税枠は120+120+80+80(万円)となり、年間最大400万円まで非課税枠を持つことができてしまうのです。ただし、ジュニアNISAの場合は18歳まで原則払い出しができないので注意が必要です。教育資金など子供の将来のための資産づくりに役立ててほしいという思いから、この制度が作られました。こちらもNISAと同様、最長5年と期間が決まっています。

つみたてNISAは最長20年

NISAに遅れて2018年から始まった、つみたてNISAは新規投資額で毎年40万円が上限となっています。非課税投資額は20年間で最大800万円となり通常のNISAから比較すると年間非課税枠は少なくなっていますが、トータル額では上回っているので、少額で気長に投資を考えている方にとってはメリットが大きいでしょう。

注意しなくてはならないのが、つみたてNISAとNISAは両方申し込みができなないことです。どちらか一方しか利用できませんので、申込みの際は投資期間をじっくり吟味してから決めてください。

チャンスが来れば一括購入、リスクを分散させるためにコツコツ積み立てるなど、状況に応じてどちらのタイプでも利用することができるので、状況に応じて使いわけるのも良いでしょう。

売買手数料が超低水準

NISAの特徴としては、なんと言っても売買手数料の安さです。証券会社によっては、NISAの株式取得が無料のところもあるので、口座開設をする前に必ず手数料の形態を確認してから申込みするようにしてください。

 

利用目的は明確に

まず買う前に、NISA口座での投資の目的をはっきりさせましょう。株価上昇の差益を狙うのか、それとも配当分を節税するのかによって投資対象の銘柄が変わってきます。また、元本を減らしてはいけない老後に向けて蓄えている資金なのか、余裕資金の範囲なのかも重要なポイントとなります。

できる限り安全に投資したいのであれば、財務面で安定していて良好な高配当株を狙ったほうがリスクが抑えられることもあります。一喜一憂することなく、NISAの非課税期間を配当を積み上げていくことが、投資のモチベーションに繋がっていきます。

アクティブに資産を増やしたいと考えている人は、小型株の成長力や業績低迷で大きく売られた企業の復活に乗るといった投資がオススメです。予想以上に大きな利益を得られることもありますが、その分リスクも高くなりますので注意が必要です。

安い株を複数買うことでリスクを分散

安い株のメリットは手軽に投資できることだけではありません。年間120万円というNISAの限定された枠の中でも、安い株なら複数の銘柄に投資することができるので、比較的安定に運用することができます。

1銘柄だけにしてしまうと、突発的な業績悪化があった時などに大きなダメージを受けてしまう可能性がありますが、値動きの違う複数に投資をしていれば、そのリスクを大幅に下げることができるのです。

リスクを分散させるためには、銘柄買う時期を分ける必要があります。基本的な考え方としては、食料品、機械、情報通信など複数の業種の銘柄をそれぞれ年間数回に分けて買うことがポイントです。そうすることで、高値掴みを避け、より安定的な成果が期待できます。

枠をフル活用して節税

NISAでは年間120万円の枠まで買うことができますが、一度に120万円用意する必要はありません。少額投資でも活用できる制度なので、状況に応じて口座入金をしてからでも売買することができるのです。

日本株は投資単位の引き下げで、940銘柄が10万円以下で買えます。ここで、NISAをこれから始める人にオススメしたいのが、10万円株を年間12回売買して、120万円の枠をフルに活用する方法です。これなら簡単に10万円で120万円の枠を使い切ることができます。

一度の売買が10万円と決まっていれば計算がしやすいですし、そしてなによりも売買を繰り返すことで確実に投資スキルアップできます。株は、買いと売りができてこそ1人前です。枠をフル活用しつつ、初年度は練習のつもりで売買するのも悪くないでしょう。

 

配当金の受け取り方

また、重要なのが配当金の受領方法です。配当金の受け取り方法にはいくつかありますが、NISA口座で配当金が非課税になるのは証券会社の取引口座に配当が入金される株式数比例配分方式のみ。NISA口座を開設したら、配当金の受け取り方法も必ず確認してください。

 

注意点

金融機関によっても異なりますが、開設手続きには最低でも2~3週間は見ておかなくてはなりません。各社所定の申込書のほか、住民票の写しとマイナンバー通知届出書、本人確認書類も必要になるので、早めに準備して申し込みをしておきましょう。

NISA口座で保有しているものが値下がりした後に売却するなどして損失が出た場合でも、他の口座(一般口座や特定口座)で保有している金融商品の配当金や売却によって得た利益との相殺(損益通算)はできません。また、NISA口座で保有している金融商品を他の金融機関のNISA口座に移すこともできません

せっかくNISA口座を開設しても入金を忘れていては、千載一遇の投資チャンスを逃してしまうことになりかねません。初歩的なことですが、うっかりがないように事前に入金しておきましょう。また、多くの証券会社では、購入時にNISA口座かそれ以外の口座を使うかを逐次選ぶことになるので、こちらにも注意しましょう。

 

まとめ

いかがでしたか?NISAは使い方によって、メリットやリスクに違いが生まれてきます。恩恵を最大限受けるために、枠の範囲をうまく利用していくことが重要です。

夫婦でNISA口座を使うなどして、2人で使い方を分けるのもいいでしょう。妻は配当狙い、夫は値上がり益狙いで銘柄を選べば、NISAで攻めと守りの投資ができますので、是非試してみてください。

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