ネット証券が流行りだしのころは、郵送で口座開設申込書を取り寄せて記入してから提出という流れがほとんどでしたが、最近ではオンライン上で口座開設が完結してしまうネット証券が主流となっています。
最短で翌日から株取引を始めることが可能なネット証券会社もあるので、いますぐ株式投資を始めたい人には断然ネット証券がオススメです。
開設に準備するものや順序について、詳しく解説していくのでゆっくり進めてくださいね。
目次
口座開設に用意するもの
口座開設をする前に必ず準備しておかなくてはならないものがあります。用意していないと先に進めることができませんので、忘れずに用意してください。
【本人確認書類】
名前、住所、生年月日が明瞭に確認できる書類のいずれか1点準備する必要があります。運転免許証か健康保険証がベターでしょう。
- 運転免許証【表/裏】
- 住民票の写し
- 印鑑登録証明書
- 各種健康保険証【表/裏】
- 住民基本台帳カード
- パスポート(日本)
※「顔写真つきページ」と「所持人記入欄(住所記載あり)ページ」の2箇所 - 在留カード
- 特別永住証明証【表/裏】
【マイナンバー】
「個人番号カード」もしくは「マイナンバー通知カード」
マイナンバーを確認できる個人番号記載書類です。現在では、証券会社で口座開設をする際にマイナンバーの提出が必須になっています。
【用意しておくべきマイナンバー確認書類の内容】
(1)個人番号カードを持っている人⇒「個人番号カード」の表・裏の画像
(2)個人番号カードを持っていない人(マイナンバー通知カードは有り)
⇒「マイナンバー通知カード」+「顔写真つき本人確認書類1種類(運転免許証など)」の画像
⇒「マイナンバー通知カード」+「顔写真なし本人確認書類2種類」の画像
【確認書類の画像データ】
オンライン上でスムーズに口座開設するために、事前にスマートフォンやデジカメで本人確認書類を撮影し、画像を用意してください。
アップロード画面の案内に従いアップロードすれば、本人確認書類を郵送する必要はなく書類の提出は完了します。
ネット証券会社はどこにすればいいの?
別の記事で紹介しましたが、ネット証券の取引手数料は対面証券と比べて安いのが特徴です。その中でも、サポートがしっかりしていて圧倒的に取引ツールが充実している楽天証券がオススメです。
さらに、売買をするたびに楽天スーパーポイントが貯まるので、楽天ユーザーからするとありがたいですね。しかも、ポイントは街のお買い物などに1ポイント単位で利用できるので、無駄にすることはないでしょう。
楽天証券の口座開設は、下にある青のリンクをクリックするだけで開設ページに移動できます。
オンライン申し込みの手順
楽天会員の方は入力が省略できるので、よりカンタンに進めることができます。もし楽天会員ではなくても入力する項目は大きく変わらず1分程度しか違いはありませんので安心してください(^^)
画面左側に「総合口座の申込み」と書かれていますので、順番にホームページの誘導にしたがって必要な情報を入力しましょう。
順序は記載している通りに進めていけば大丈夫です。
【お客様情報の入力】
ここでは国内株式(現物・信用)の口座開設に絞って解説していきますので、他の口座開設は省略します。
- 名前
- フリガナ
- 性別
- 生年月日
- 性別
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 楽天証券ニュースの受信有
- 納税方法の選択
- 特定口座開設する
※源泉徴収ありがオススメ - NISA口座の選択
→後で登録する - 楽天銀行口座の申込
→申し込まない - 個人型確定拠出年金(IDECO)の申込
→申し込まない - 楽天FX口座の申込
→申し込まない - 信用取引口座の申込
→申し込む
入力したら「内容確認へ」をクリックし、次に進みます。
もしここで間違いがあった場合は、項目の右側に「修正」という欄があるので、個別に修正することができます。
問題がなければ「内容を確定する」をクリックしましょう。
【重要書類の同意】
次に、重要書類の同意になります。
青枠の中に赤字で「未閲覧」となっていますが、「規定等を確認する」を選択してから元のページに戻ると「閲覧済」に変わります。この状態で、「上記の規定等に同意のうえ、口座開設を申し込みます」にチェックを入れると、次に進めることができます。
- 電子交付等に関するご説明
- 総合証券取引約款
- 個人情報保護方針
- 反社会的勢力ではないことの表明・確約
【本人確認書類の提出】
本人確認書類の提出方法は「PCから提出する」もしくは「スマートフォンから提出する」にしましょう。データを転送するだけでいいので、時間を短縮することができます。
ここで、先程用意したマイナンバーカードと本人確認の写真データを準備してください。PCで操作をされている方でスマートフォンの写真データを使用したい場合は、あらかじめ移しておいてください。
「提出方法を確定し、アップロード画面へ」
1枚目(表面)をアップロード
アップロードの方法を選択したら本人確認資料の確定をクリック
2枚目以降も同様の手順で進め、必要枚数をアップロードしてください。「総合口座の申し込みが完了しました」とでましたらOKです。「総合口座のログイン情報は書類郵便にてお届けします」と出ましたら完了です。
数日すると書類が届きますので、ログイン情報を確認して開設完了です。
確認書類を郵送にしたい場合
「本人確認書類の提出方法を郵送に変更」を選択してください。証券会社より口座開設の書類が送られてきますので、必要事項を記入し、確認書類のコピーしたものを同封して返送してください。
特定口座・源泉徴収とは
口座登録申込フォームに記入する際、多くの方が戸惑ってしまう項目があります。
それが「特定口座」の欄です。
「特定口座・源泉徴収あり」「特定口座・源泉徴収なし」「特定口座を開設しない・源泉徴収なし」と選択肢が3つありますが、どのような基準で選択すればよいか見ていきます。
株式投資で得た利益には20.315%の税金がかかります。(所得税15.315%、住民税5%)
税金の支払い方は証券会社に源泉徴収してもらう方法と、確定申告する方法があります。「面倒なのは絶対イヤ」と言う人なら、確定申告の必要がない、利益が出るごとに源泉徴収される「特定口座・源泉徴収あり」を選びましょう。
確定申告してもいいなら、「特定口座・源泉徴収なし」を選んでください。まとめて取引明細を送ってくれますので、それをもとに自分で確定申告を行います。
会社員の場合、給与所得以外の収入が20万円以内なら、その分に関しては確定申告(納税)が免除されるという特例があります。給与以外の所得がなければ、株での利益20万円までは実質無税になるので、この特例を利用するなら、必ず「特定口座・源泉徴収なし」を選ばなければなりません。
仮に「特定口座・源泉徴収あり」を選んでしまうと、この特例を理由に、いったん源泉された税金を返してもらうことはできなくなってしまいます。
また「一般口座」の場合は、年間の収支計算をしなければならないうえ、原則として確定申告が必要になります。「特定口座・源泉徴収なし」の場合は、証券会社が代わりに年間の収支計算をしてくれるので多少手間が省けます。
以上のことから、サラリーマンでそれほど大きな売買益が出ないと思われる人は「特定口座・源泉徴収なし」を選ぶのもいいかもしれませんが、それ以外の人は「特定口座・源泉徴収あり」を選ぶのが圧倒的に便利です。
こうして記入した口座開設申込書と本人確認書類を証券会社に提出をすると、7~10日後には口座開設は完了します。
取引に必要なIDやパスワード、入金する時に使う銀行口座が記載された用紙が郵送で届けば、いよいよ取引ができるようになります。
まとめ
口座開設は無料でできますし、開設したからといって営業の電話や必ず取引しなければならないというルールなどはありません。もちろん口座管理費などは完全無料ですので、まずは証券口座を開設してみましょう。
投資資金の入出金もオンライン上で完結してしまうので、わざわざ銀行に行く手間もなければ外出する必要もありません。ネット証券会社に迷ったらサポートが充実している楽天証券がオススメです!