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【パターン認識】チャートの形から株価考察 フォーメーション分析

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トレードをされたことのある方であれば、一度は見たことのあるテクニカル分析の基本、チャート。

ひと一口にチャートといっても、その中には悲観、懐疑、楽観、幸福といった感情がアートとして表現されており、心理状況を探る重要なサインが隠されています。

そこには多くのパターンが存在し、特定の型から取引サインや未来の価格変動の指標を読み取ることができます。また、トレンドの方向性や売買のタイミングを把握するにはなくてはならないものです。

今回の記事では、出現しやすいチャートのパターンや勝率を高めていくために必要なエントリータイミングについて解説していきます。

 

チャートパターンから得られるもの

 

分析していく上で、チャートパターンから得られるものは大きく分けて2つあります。1つ目は、トレンドの転換を見つけることです。上昇から下降、下降から上昇といった切り替わるポイントを見出せます。

相場の天井圏や底値圏で推移している時に特定の値動きを見つけることで、どこで切替わるのか目安をつけやすく、利益を最大限、損益を最小限に抑えるトレードを生み出すことができるのです。

 

もう1つは、トレンドの方向性を見つけることです。相場は一定のトレンドを保つこともあるため、安値と高値を上下しながら上昇・下降トレンドが続く場合もあります。

継続するトレンドから次のステージに向かうポイントを探すことができるため、方向性が明確になります。高値・安値の目安がつけば、繰り返し利益を得られるチャンスを掴むことができるのです。

 

値動きが特定パターンに近づいてきた時に型を知っていれば、下降が続くものにエントリーしたり、上昇の過程にありながら早めにリリースしてしまうといった悲しい失敗を防げますので、必ず覚えておきましょう。

 

反転型

 

反転型パターンが形成されると、今までのトレンドが変わることを示唆しています。もし上昇トレンド中に反転パターンが発生したら、理論的に価格が下がり始めるという予測が立てられます。

逆に、下降トレンド中に反転パターンが発生すると、価格が上がり始めることを暗示しており、買いでのエントリー根拠となります。ただし、あくまでも理論上のことであるため、必ず起こる事実ではなくダマシのパターンもありますので、その点は注意してください。

 

ダブルトップ

 

株価が高値を付けて一旦反落した後、再び上昇するものの、初めの高値より下で反落して下落に向かうパターンです。初めの高値を越えられなかったということは下落の勢いが強いと判断できるため、始めの高値を付けて反落したときのネックライン(安値のライン)を突破すると、ダブルトップが完成します。

この型が形成されると目先の天井と判断できるため、下落トレンドに向かう可能性が高いとされています。天井圏でローソク足の実体が小さく、さらに上ヒゲを付けたものが出現すれば、毛抜き天井と合わせ技で下落のスピードが増していきます。

 

ダブルボトム

 

株価が安値を付けて一旦反発した後、再び下落するものの、初めの安値より上で反発して上昇に向かうパターンです。初めの安値を割り込まなかったということは上昇の勢いが強いと判断できるため、始めの安値を付けて反発したときのネックライン(高値のライン)を突破すると、ダブルボトムが完成します。

この型が形成されると目先の大底と判断できるため、上昇トレンドに向かう可能性が高いとされています。大底圏でローソク足の実体が小さく、さらに下ヒゲを付けたものが出現すれば、毛抜き底と合わせ技で上昇のスピードが増していきます。

 

スパイクトップ

 

トップの形がV字型に似ていることから別名Vトップとも呼ばれており、文字通り急激に値上がりした後に急激に値を戻すパターンです。極端に上昇が早いため、その反動も大きいという特徴がありますが、見極めるのは難しいとされています。

また、上ヒゲが長くローソクの実体が短くなることがよくあり、その際に出来高が伴っていると下落転換の可能性が高いと言われています。このパターンは値動きの激しい相場で出現すると、より確度が高くなります。

 

スパイクボトム

 

スパイクトップと同様、ボトムの形成がV字型になっていることから別名Vボトムとも呼ばれており、急激に値下がりした後に急激に値を戻すパターンです。こちらも見極めが難しいと言われていますが、下落のスピードが極端に早いため、急激なリバウンドを狙った逆張り投資が機能しやすいとされています。

また、下ヒゲが長くローソクの実体が短くなることがよくあり、その際に出来高が伴っていると上昇転換の可能性が高いと言われています。値動きの激しい相場で出現すると、さらに確度が高くなります。

 

ソーサートップ

 

主に高値圏で発生し、お皿の形をした横ばいの状態が続くのがソーサートップです。緩やかな上げをたどっていくなか、目立った反落もなく、ある程度長い期間、横ばいのトレンドを形成していきますが、次第に上値を切り下げていき、やがて出来高の伴った明らかな下落が現れます。

このように、ネックライン(プラットフォームの安値)を下回ると本格的な下落局面だと判断され、売り手が増していきます。他のチャートパターンと比較すると出現頻度が少ないのが特徴です。

 

ソーサーボトム

 

主に安値圏で発生し、横ばいの状態が続いた形が鍋の底の形に似ていることから、別名鍋底とも呼ばれています。緩やかな下げをたどるなか、目立った反発もなく横ばいトレンドを形成していきます。

次第に下値を切り上げていき、やがて出来高の増加を伴った明らかな上昇が現れます。その上昇が一服するとプラットフォームを形成して保ち合いになっていきます。この保ち合いのネックライン(プラットフォームの高値)を上回ると本格的な上昇と判断し、買い手が増していきます。

このパターンでは、下値をしっかり固めてからジワジワ上値をトライしていくので、時間はかかるものの下値不安が少なく比較的エントリーしやすいものとなっています。

 

ヘッド&ショルダーズトップ

 

3つの山と2つの谷で形成され、2つの山に挟まれた真ん中の山が一番高い山となり、右側の山が真ん中の山を越えられず下落していきます。

最初の山を形成した後、その山の高値を更新してヘッドアンドショルダーズトップのヘッド(天井)を形成した時点では、上昇の勢いはまだあることを示していますが、前回の戻り高値とほぼ同値以下に下落したあたりから売り圧力が強まることが特徴です。

 

ヘッド&ショルダーズボトム

 

3つの谷と2つの山で形成され、2つの谷に挟まれた真ん中の谷が一番深い谷となり、右側の谷が真ん中の谷まで下がらず上昇していきます。

最初の谷を形成した後、その谷の安値を更新してヘッドアンドショルダーズボトムのヘッド(大底)を形成した時点では、下降の勢いはまだあることを示していますが、前回の戻り高値とほぼ同値以上に上昇したあたりから買い圧力が強まることが特徴です。

保ち合い

 

株価がある一定の値幅で規則的に上下する保ち合いパターンは、出現頻度が多いのでチャートを見た時に比較的気が付きやすいものとなっています。価格が上下どちらの方向にも動くことを意味するため、判断に迷ってしまうのが難点です。

また、このパターンは保ち合いを抜けた方へトレンドが向くことが多い反面、状態が続いているときにはトレンドが読みづらいというデメリットもあります。上昇、下落どちらも起こり得るということを想定しておき、可能性の高いとされる上放れ・下離れのサインが示唆されるまで待つというこが重要となってきます。

 

ボックス

 

一定の価格帯で上げ下げをしてレンジを刻むのがボックスパターンです。もっとも出現頻度の多いチャートパターンであり、レジスタンスラインとサポートライン内の往復を繰り返すので、発見しやすいのが特徴です。また、同じ動きを繰り返すことから逆張りのトレードが有効とされています。

トレンドが落ち着いた時に出現しやすく、レンジ形成後に下限上限で反発や反落を確認してからエントリーでも十分間に合うので、慌てずに見極めていきましょう。

 

トライアングル

 

トライアングルフォーメーション(三角保ち合い)は、株価が上下しながらも横ばいの動きを続け(保合い)その上下の動きがだんだん小さくなっていき、チャートの形が三角形のようになる状態のことを言います。その後、三角形の形から変化する時にトレンドが大きく動くと言われています。

保ち合いの期間が長ければ長いほどエネルギーを溜め込む習性があり、レンジから抜け出すとその方向に大きく動くとされているため、重要度の高いチャートパターンとなっています。

 

継続型

 

継続パターンが出現すると、その後もトレンドが継続するとされるサインです。これらのパターンについては、投資家が同じ道を進み続ける前にとっている休憩と考えてください。

株式投資では、どんなに強いトレンドが出ていたとしても調整期間というものが存在し、値幅調整や日柄調整といった休憩期間の時期があります。そういったときに特定のパターンが見つかれば、絶好のチャンスを掴むことができます。

 

ペナント

 

このパターンは、ラインを引いたときに三角形の旗に似ていることからペナント型と呼ばれています。下値支持線(安値と安値を結んだ線)が上向きに切り上げ、上値抵抗線(高値と高値を結んだ線)が切り下げた状態のことをいい、一定期間の高値と安値の値幅が、初めより現在に近づくにつれて小さくなるのが特徴です。

先に紹介した、保ち合いパターンからの変化形(三角持合放れ)となっており、出現すると抜けた方向にトレンドが続きやすいとされています。

 

フラッグ

上値が切り下がるレジスタンスライン(上値抵抗線)と下値が切り下がるサポートライン(下値支持線)の間で値動きが推移します。この値動きの形が旗に似ているのが由来となり、フラッグと呼ばれています。画像の例は、上昇フラッグ形でレジスタンスラインを上抜けしたあたりから買い方が優勢となっていきます。

このパターンは、ある一定期間レンジ内で揉み合いとなってトレンドの休止がありますが、保ち合いパターンからの変化形(ボックス放れ)になると、以前のトレンドと同じ方向に動いていく可能性が高いとされています。

 

ウエッジ

 

上値と下値を切り上げながら、もみ合うパターンを上昇ウェッジと言います。サポートラインよりもレジスタンスラインの勾配が緩いため、最終的にどこかの時点で2本のラインはぶつかることになります。また、下降ウェッジ型は、上値と下値を切り下げながらもみ合うパターンです。サポートラインよりもレジスタンスラインの勾配が急となり、

ウェッジ型は、上下いずれにもブレイクできずにとどまっており、次にどちらの方向にいくのか迷っている状態です。ラインをブレイクすると、ブレイクした方向に大きく動く可能性が高いため、そのタイミングがエントリーチャンスと言えます。

 

まとめ

 

いかがでしたか?

 

今回はテクニカル分析のなかでも、フォーメーション分析について紹介しました。なんとなく見ているだけでは気が付かなかったことかもしれませんが、実はあなたの監視している銘柄が、特定のパターンに当てはまっているかもしれません。

古くから海外のチャート分析手法が日本でも利用され、しかも現代でも利用されているということは、それだけチャートパターンに対しての確度が高いということがうかがえます。

また、紹介したチャートパターンはすべてではありませんが、一般的に出現頻度の多いものをピックアップしてみました。これらのパターンをより多く知っておくことでチャンスの頻度が圧倒的に変化するはずです。

 

この記事をきっかけに、実際にチャートに線を引いてもう一度、特定のパターンに当てはまっていないかチェックしてみてください。意外とチャンスはすぐそこにあるかもしれません。

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