どうも、高橋です。
まず本題に入る前に、今週発生した熊本地震について触れさせてください。
私の地域では揺れを感じませんでしたが、連日報道されている現地映像や被害の状況を見る限り、非常に激しい揺れであったことが伺えます。
被災された皆様、そして現在も避難生活や激しい余震、猛暑の中で不安な日々を過ごされている皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。
一日も早く穏やかな日常が戻ることを、切に願っております。

さて、今週の株式市場もまた、内外の重要イベントや規制の波に揉まれる非常に慌ただしい一週間となりました。
まず国内では、注目された日銀の金融政策決定会合において金利の据え置きが決定されました。
ただ、植田総裁からは、経済・物価の見通しが沿って推移すれば、引き上げは適宜行っていくという姿勢が改めて示されています。市場では想定内と受け止められつつも、今後の利上げ路線そのものが消えたわけではないという緊張感は残る形となりました。
そうした中で、個別銘柄として最大の注目を集めたのがキオクシアの決算発表です。同社はなんと、株式3分割に加え、8,000億円規模の自社株買いを驚異的な超短期スケジュールで実施することを発表しました。
直近では株価の激しい下落が続いていましたが、この規模の株主還元・需給引き締め策は、間違いなく今後の株価の強固な下支えとして機能してくるはずです。
週明けの日本株市場全体の地合いも、まずはこのキオクシアの株価動向に大きく左右される展開になるとみています。

一方で、今週マーケットを大きく揺さぶったのが、お隣・韓国の市場動向です。
韓国金融当局によるKOSPIレバレッジETFの規制強化が前倒し発動されたことを受け、今週は水曜日・木曜日と2日連続でサーキットブレーカー(取引一時停止)が発動するほどの超荒れ模様となりました。
金曜日にはその反動で強烈なリバウンドを見せ、急激なショック安は一旦落ち着きを見せたように見えます。ただ、韓国ハイテク株の動向は日本の半導体株の需給にもダイレクトに波及するため、来週も引き続き注視しておきたいところです。

そして、来週の日本株市場において最も警戒すべきメインイベントが控えています。
8月7日(金)発表の「米 8月雇用統計」です。
現在のマーケットは、FRBの利下げペースやアメリカの景気後退(リセッション)リスクに対して極めて敏感になっています。今回の雇用統計は、その方向性を決める最大の試金石となります。
シナリオとしては、以下のような視点で捉えておくと整理しやすいでしょう。
- 強い雇用データ
→ 米国景気のソフトランディングにつながり、米国株全体にはプラス。 - 強すぎる雇用データ
→ インフレ懸念からFRBの利下げ期待が後退。金利上昇によってハイテク・グロース株にはマイナス。 - 弱い雇用データ
→ 景気減速(リセッション)への警戒感が強まり、株式市場全体にマイナス。 - 弱すぎる雇用データ
→ 景気悪化が懸念される一方、FRBの大幅利下げへの期待が一気に高まるため、逆に株式買戻しのプラスに働く可能性もある。
このように、単純に「数字が弱い=株安」と言い切れないのが、今の複雑なマーケットの面白さであり難しさでもあります。
キオクシアの自社株買いという好材料がある一方で、為替市場の変動幅も非常に大きくなっています。
週明けの相場、そして週末の米雇用統計という巨大なイベントを前に、浮足立つことなく、手元のポジション管理だけは徹底してリスクを抑えていきましょう。
被災地の皆様の安全を祈りつつ、私たちも暑さに負けず、来週の相場へ冷静に備えていきましょう。
今週もお疲れさまでした。
それではまた!