どうも、高橋です。
今週の大きなニュースといえば、米エヌビディア(NVIDIA)のジェンスン・ファンCEOが来日し、日本国内で講演を行ったことです。
ファンCEOは、日本国内でロボットや産業用AIを活用したフィジカルAI」向けのインフラ整備を進める考えを示し、日本企業とのAI分野での連携拡大に対する期待が一気に高まりました。
そんな世界トップの経営者である彼ですが、なんと滞在中に東京・神田の居酒屋で食事をしていたことが話題になっています。
そのお店の名前は「やきとん三吉 神田北口店」。世界を動かす超大物が、日本の大衆的な居酒屋のカウンターでやきとんを突っついていたと思うと、なんだか親近感が湧きますよね。
私も機会があれば、ぜひ一度行ってみたいものです。

さて、そんな未来への明るい兆しが見えた一方で、足元の日本株市場は、まさに激しい現実の荒波に直面した一週間となりました。
今週のマーケットを大きく揺るがしたのが、いわゆる「キオクシアショック」です。
直近で激しい乱高下を見せていたキオクシアですが、連日の急落に加え、17日にはストップ安を付けるほどの急激な下落・調整局面を迎えました。
これまで相場全体の牽引役だった半導体関連セクターから、資金が一気に流出する形となっています。こうした主力処が崩れると、相場全体の地合いも当然軟調になります。
これまで日経平均に対して相対的に堅調さを保っていたTOPIXも、日経平均の急落に引っ張られる形で大きく売られ、直近で強かった金融株や自動車株といった主要セクターにも利益確定売りの動きが目立ちました。
こうした急激な空気の変化が起きたとき、トレードにおいて最も大切なのは、無理をしないことです。
資金の逃げ足が速い局面では、焦ってナンピン(買い下がり)をするのではなく、まずは現金比率を高めてリスクを抑え、次のチャンスまで手元資金を守るリスク管理が最優先になります。
ただ、これだけ派手に下がった金曜日(17日)ですが、市場の中身を冷静に見てみると、実は全面安の総悲観というわけではありません。
東証プライム市場全体の28%の銘柄はしっかりと値上がりしていました。その証拠に、任天堂やソニーグループ、富士通といった日本を代表する大物銘柄は、この地合いの中でも逆行高となって上昇していました。
ここから読み解けるのは、市場からすべての資金が消えたのではなく、これまで売られすぎていた出遅れ銘柄や、バリュエーション的に見直された銘柄を買い戻す動きが確実に起きているということです。
半導体一本槍の相場が終わったからこそ、今後はこうした逆行高を見せる底堅い銘柄や、売られすぎからの反転を狙える銘柄を丁寧に監視していくことが、次のサイクルで利益を出すための鍵になります。

さて、来週に向けての見どころですが、国内で最も注目したいマクロイベントが控えています。7月24日(金)発表の「6月 全国消費者物価指数(CPI)」です。
これは今後の日銀の金融政策(追加利上げのタイミングなど)を占う上で、極めて重要な先行指標となります。為替市場の動きはもちろん、日本株全体の方向性にも大きな影響を与えることは間違いありません。
相場全体のボラティリティ(変動幅)が非常に大きくなっている今だからこそ、浮足立つことなく、週末はしっかりとポジションを整理し、24日の結果を注視していきたいと思います。
世界トップの経営者が神田の居酒屋で英気を養ったように、私たちも週末は一歩相場から離れてリフレッシュしつつ、来週の新しいチャンスに向けて冷静に、丁寧に備えていきましょう。
今週もお疲れさまでした。
それではまた!