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株って正直儲かるの?

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月夜の静けさと株式市場

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どうも、高橋です。

昨日は、中秋の名月でしたね。
皆さんは夜空を見上げられましたでしょうか。

連休前半まで猛威を振るっていた大型台風が過ぎ去ったこともあり、昨夜は全国的に雨や雲が少なく、非常に綺麗な満月を鑑賞できた地域が多かったようです。この時期は穀物の収穫期でもあり、古くから実りの秋に感謝を捧げる風習がありました。

日々目まぐるしく変化する株式市場と向き合っていると、ついつい目先の損益や数字の上下だけに心が奪われがちですが、秋の澄んだ月を見上げながら、恵みや日常の平和に対する感謝の気持ちを忘れずに生きていきたいものだなと、改めて感じさせられた一夜となりました。

連休の谷間

さて、月夜が明けた株式市場ですが、今週のマーケットはまさに連休の谷間といった趣で、独特の静けさと手控え感が漂う一週間となりました。

実質2営業日の東京市場と先物乱高下の実態 カレンダーの配列上、敬老の日や秋分の日などの連休に挟まれた今週の東京市場は、木曜日と金曜日のたった2日間しか取引がありませんでした。

取引所がお休みだった連休期間中、海外市場や日経平均先物市場では非常にダイナミックな動きが見られました。先週金曜日の大引け水準と比較すると、連休中の日経平均先物は海外時間で一時2,000円を超える大幅な上昇を記録する場面もあり、週明けの東京市場は大幅高でスタートするのではないかとの期待が投資家の間で一気に高まりました。

しかし、いざ連休が明けて木曜日の現物市場が開いてみると、待ち構えていた戻り売りや連休中の過熱感を冷ます利益確定売りに押される展開に。先物主導の上昇分は大きく押し戻される格好となり、終わってみれば指数全体として決定的な方向感を出すには至りませんでした。

海外株の乱高下や先物市場の荒い動きに振り回されつつも、現物市場が開くと結局は元のレンジ内に収まってしまうという、依然として上値も下値も重く非常に動きづらい環境が継続しています。

個別株には確かな熱量

データセクションやakippaの急騰が示す投資家心理 このように指数そのものは上値を追いにくく、膠着感が強い相場環境ではありますが、市場の底流にある投資家心理が決して冷え切っているわけではありません。

指数が足踏みを続ける一方で、好材料を内包した個別銘柄や新興テーマ株には、相変わらず活発な短期資金が流入しており、局地的なストップ高や急騰劇が連日のように繰り広げられています。今週特に目立った個別銘柄の動きをピックアップしてみましょう。

データセクション(3905)
AI(人工知能)サーバーやデータセンター関連の強い思惑背景を背負い、押し目を狙っていたアクティブ資金が再び集中。連日で強烈な立ち上がりを見せ、全般相場の手詰まり感を吹き飛ばすような圧巻の値動きを披露しました。AIインフラ需要という巨大なトレンドに対する市場の関心の高さを改めて示しています。

akippa(627A)
新規上場(IPO)直後の注目銘柄として、市場の個人資金を強力に引きつけました。駐車場シェアリングという身近でわかりやすいビジネスモデルに加え、上場直後の需給の軽さが好感され、セカンダリー狙いの買いが殺到。ボラティリティを求める投資家にとって格好の主戦場となりました。

全体指数が停滞していても、こうした個別株の力強い急騰が見られるということは、市場に参加している投資家の「買いたい」という意欲そのものは衰えていない証拠です。現在は大きな全体相場のトレンドを動かす次の強烈なカタリストを待っている、まさに材料待ちの相場と言えるでしょう。

金融株に買いの手

特に地銀株に見るPBR1倍割りの投資機会 また、今週末にかけて非常に興味深いセクターの動きが観測されました。それが金融株全般への買い戻しの動きです。

メガバンクをはじめ、保険株、そして特に全国の地銀株に至るまで、セクター全体がまんべんなく買われる展開となりました。地銀株の多くは、ここ最近の上昇によって日足や週足のチャート上では高値警戒感が意識されやすい水準まで株価が位置しています。テクニカル分析を重視する個人投資家の中には、ここから飛びつくのは高値掴みが怖いと躊躇する方も多いかもしれません。

しかし、解散価値を示すPBR(株価純資産倍率)の観点から地銀株を見渡してみると、依然として1.0倍を大幅に割り込んでいる銘柄が数多く放置されています。

日銀の金融政策変更(金利のある世界への移行)によって利ざやの改善が見込めるという構造的な追い風が吹き始める中、東証からの「PBR1倍割れ改善要請」に応える形での株主還元強化(増配や自社株買い)が期待できる地銀株は、中長期のバリュー投資家にとって依然として魅力的な水準にあります。チャート上の高値警戒感だけに囚われず、資産面からの割安さやファンダメンタルズに着目すれば、まだまだ中長期的なチャンスが残されているセクターと言えるのではないでしょうか。

来週の経済スケジュールと10月相場突入の注意点

いよいよ来週からはカレンダーが手繰り寄せられ、10月へと突入します。2026年もいよいよ第4四半期に突入することになりますね。

来週予定されている主な国内外の重要経済スケジュールは以下の通りです。

  • 9月29日(火):【日】8月有効求人倍率・失業率
  • 9月30日(水):【日】8月鉱工業生産速報値 /【米】2Q GDP確定値 /【米】9月ADP全米雇用リポート
  • 10月1日(木):【日】日銀短観(9月調査)/【米】9月ISM製造業景況指数
  • 10月2日(金):【米】9月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均時給)

週後半の日銀短観や米ISM製造業景況指数、そして金曜日の米雇用統計など、日米の景気体温感を測る最重要指標が目白押しとなっています。これらの結果を受けて、為替や金利がどう反応するかが10月相場のスタートダッシュを大きく左右することになります。

警戒ポイント

今年は、節税売りである損だしの動きが例年より早まるリスク そして、10月に入るにあたって投資家として頭に入れておかなければならない非常に重要な需給の注意点があります。それが、損出しのタイミングです。

今年の株式市場は、日経平均が史上高値圏を推移するなど全体として非常に好調なパフォーマンスを見せており、例年以上に年間通算で利益が出ている投資家」が圧倒的に多い年となっています。

例年であれば、含み益と相殺するために含み損を抱えた銘柄を売却する「損出しの節税売り」は11月後半から12月にかけてピークを迎えます。しかし、今年のようにすでに大きな確定益が出ている投資家が多い環境下では、「年末まで待たずに、早め早めに含み損銘柄を処分して利益を確定・節税しておこう」というインセンティブが働きやすくなります。

つまり、今年は例年よりもかなり早い段階(10月中〜下旬頃から)で、含み損の放置されている中小型株や不人気銘柄に対して、強い節税売りの圧力が降ってくるリスクが高まっています。

「業績は悪くないのに、なぜかこの銘柄だけ買われない」「ダラダラと売りが嵩む」といった現象が起きた場合、この節税売りの影響を疑う必要があります。ポートフォリオの中に塩漬けになっている銘柄や、チャートの形が崩れている銘柄がある場合は、市場の節税売りラッシュに巻き込まれる前に、自分自身も早めのポジション整理や撤退ラインの再確認を行っておくことが賢明です。

秋深まる相場に向けて準備を整えよう 中秋の名月が過ぎ、季節はいよいよ本格的な秋へと移り変わっていきます。 短かった今週の相場を終え、来週からは重要指標が目白押しの10月相場がいよいよ開幕します。

指数全体の材料待ちの静寂に退屈するのではなく、地銀株のような割安セクターの掘り起しや、10月以降に予想される早めの節税売りリスクへの備えなど、今のうちにできる準備を着実に進めていきましょう。

寒暖差が大きくなり始める時期ですので、体調にはくれぐれも気をつけて、どうぞ素晴らしい週末をお過ごしください。

今週もお疲れさまでした。

それではまた!

松井証券

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